ハチスオフィスに行ってきました

編集長の沢井です。

先日、新潟市中央区の「田中洋人建築設計室」さんにお邪魔してきました。

こちらのオフィス、「ハチスオフィス」という名前のいわゆるシェア・オフィスなのですが、
古い長屋をご自分たちでリフォームしながら使っている、とっても味のあるオフィス
なのです。


↑この感じ、グッとくる方も少なくないんじゃないでしょうか。
なんていうか、触りたくなりませんか?

「おしゃれ」とも「懐古趣味」とも違うリアルさ、というか“必要最小限”の美しさのような
ものが魅力になっているように感じました。

数年ぶりの対面にもかかわらず、会うなりカメラを向けた不躾な大男に、笑顔で応えて
くれる優しい方です。


オフィスをシェアしているのは、koroさんという女性2人のユニット。

福祉施設で作られる商品の企画・プロデュース・販売をされています。
僕のような者がこんなふうに書くと、どうしてもチープな言葉にしかなりませんが、
心の底から素晴らしい仕事だと思います。ちょっとしたジェラシーを感じるくらいに
素敵な仕事だと思います。

HPやパンフのほか、田中さんから実際の商品を見せていただきましたが、
「なるほど」とトキメキました。
既にある商品力や生産力に、ちょっとしたアイデアとデザインを加えることで、
全く新しい価値を生んでいます。こちらに商品が載っていますので、ぜひ
ご覧ください。「福祉施設で作られているから」という、くすぐったくなるような
動機ではなく、純粋に“欲しい”と思う商品が、気取らない値段で並んでいます。


おっと。田中さんそっちのけでkoroさん推しになりかけましたが、久しぶりに
お会いした田中さんとも非常にいい話ができました。
色々お話ししたのですが、特に盛り上がったのが「中古住宅のリノベーション」。
新築情報誌を作っている私が言うのも何ですが、中古住宅を購入してリノベーション
(大規模改修)をするスタイルが、もっと増えてもいいですよね、という話。

実は私も家づくりをする際、本気で「中古×リノベ」を検討していました。
お目当ての家(空き家)が売ってもらえずに、結局は新築にしたんですが。

「新潟市の中心地には、まだまだ驚くような価格の中古住宅がゴロゴロしていると
思います」と言う田中さん。

合理主義と評されることの多いこれからの若い世代が、「中古×リノベ」という
合理的な選択肢を放っておくはずはないと、個人的には考えています。

ハチスオフィスのような…とまではいかなくても(笑)、気取らない、味のある
住まいが田中さんの手で増えるといいなぁ、とボンヤリ思いながら、
うっかり一方通行の道路を逆走して帰路についたのでした。

コメント