見晴らし抜群! 傾斜地に立つ寺泊の家

こんにちわ 編集部の山田です。
今日は寺泊にやってきました。寺泊といえば「魚の市場通り」が有名です。浜焼きを食べながら、ぶらぶらとお店を巡るのは楽しいですよね。以前、岩ガキをその場で味わったときはうまかったなー。

余談はこれくらいにして、なぜ寺泊に来たかというと「住学」の番外編で、寺泊のオープンハウスの見学にうかがったのです。
「住学」は、新潟県内の建築設計事務所や工務店などがノウハウや技術を交換しながら共存・共栄を図ろうという参加自由の集まり。今回の寺泊の家は、発起人の一人でもあるサトウ工務店が手掛けた物件です。

海岸から山へ向かって続く、なだらかな傾斜地にその家はありました。

裏からの眺めですが、2階に大きく張り出したベランダが特徴的で、支える支柱も建物のアクセントになっていてカッコイイ。
下から見上げるとこんな感じで迫力があります。

ここまで説明すると、ベランダから見える風景はどんなだろうと、想像されますよね。
こんな風景が見えます。
家並みの向こうは日本海。寺泊港がすぐ近くに見えます。

さらに引いてみると・・・

無垢のヒノキ材を使った広いベランダ。ここで夕日を眺めながらバーベキューをしたら最高ですね。

さらにぐっと引いて屋内から撮った写真がコレ。

この家、建坪15坪の総2階という家で、ご覧のとおり、2階がLDKになっています。
両サイドの家が密接しているため、建物の前後、東西に大きな開口部を設けて採光をすると同時に、西側(裏側)にベランダと庇を大きく取ることで、西日の入り込みを和らげているそうです。

床は頬ずりしたくなるようなスベスベの無垢のパイン材。壁と天井は淡いグレー。写真だと少し暗めですが、実際は明るく実にさわやかなLDKです。

キッチンから見た玄関側の眺め。シンクと作業台はステンレス製。室内の雰囲気にしっくりと馴染んでいます。

1階に下りてみます。LDKの腰壁に囲われたところが階段です。

1階は寝室と子ども室、バスルームがあります。
子ども室は、左右対称で将来的に2部屋に区切れる造り。逆サイドの壁は収納スペースになっています。

ちなみに、屋内の扉はすべて吊り戸。
限られた空間を有効に使うのに適した方法です。

1階の裏側のウッドデッキです。2階のベランダをがっしりとした支柱が支えています。支柱はベランダと同じでヒノキを使っているそうです。

最後に道路に面した表側です。
外壁は杉板。入り口にはFIX窓を設けて玄関の採光にすると同時に、ベランダと共に箱型の外観に豊かな表情をつくり出しています。

建坪15坪の小さな家ですが、屋内のスペースは必要にして十分。特に1階、2階に設けられたウッドデッキとベランダは、内と外をつなぎ、空間に広がりを感じさせてくれます。耐震等級3で地震対策もバッチリ。安心して快適な暮らしができそうな住まいです。

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