もったいない話

編集部の沢井です。

農家が軒を連ねる昔ながらの集落に家を建てて、もうすぐ3年になります。

ありがたいことに、近所の方が季節の野菜を分けてくれたりして、おかげで
野菜の「旬」にはかなり敏感になりました。

今はソラマメが旬を迎えていて、毎晩のように食卓に並びます。
その旨いこと! 知っている方がていねいに作った、という事実が多少の
美味しさ補正をかけていることを割り引いても、採れたての野菜は旨いもんです。

そんな、いつも野菜を分けてくださる方が、「子どもたちが喜ぶだろうから」と
トマトの苗を持ってきてくださいました。

















ミニトマトとフルーツトマトと、2種類あるそうですが、今の段階ではどっちがどっちか
見分けがつきませんね。

水やりをチビたちの仕事に任命して、親たちは実が赤くなるのをただ待つのみです。(笑)

ところで冒頭に書いたソラマメなんかは、市場に出荷しない、いわゆる“はねマメ”を
もらうんですが、みなさん“はねマメ”って、ご存知でしょうか。

ソラマメも枝豆も、ひと房の中に決まった数(3粒なら全ての房に3粒)が入っていないと、
消費者からのクレームの原因になるんだそうです。
そんなバカな!と思うのは私だけじゃないと思いますが、実際にある話なんだそうで。

そのために1粒、2粒入っている房をわざわざ除いて(はねて)、数をきれいに揃えて出荷
するのだとか。当然、量は減るわけで、取り除く人件費も考えれば、コストパフォーマンス
はさらに下がるはずです。
世界的に注目されている「もったいない」という繊細な言葉を生んだ日本人ですが、そんな
“繊細な”クレームをつけるのも、日本人ならではって感じもします。そのこだわりが、
いい商品を生むこともあるんでしょうが、この話に限っては「もったいない」の圧勝です。
でもまぁ、そのおかげで旬の野菜にありつけるわけだから、いっか。

いまから夏野菜も勝手に楽しみにしちゃっていることは、ここだけの話です。

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