新しい建築デザインユニット「サルキジーヌ」による、中古住宅リノベーション

こんにちは、編集部の鈴木です。

遅めの挨拶になってしまいましたが、新年あけましておめでとうございます。
今年も「ハウジングこまち」、「リフォームこまち」、WEBマガジン「新潟ハウジングPOST」、そしてこの編集部ブログと、さまざまな形で住宅に関する情報を発信して皆様のお役に立ちたいと思います!!
どうぞよろしくお願い致します。

さて、ちょっと時間が空いてしまいましたが、先月12/17(土)・18(日)に新潟市内で行われていた住宅リノベーションの見学会について紹介します。
こちらのリノベーションは「サルキジーヌ」「AG-工務店」「SATO WOOD WORKS」の3社のコラボレーション。いや、コラボレーション自体は普通のことなのですが、この告知のチラシがユニークで、家の写真ではなく、建築士・大工職人・家具建具職人の3名が並んだ写真がメイン!

家をつくるのは当然「人」なわけで、3Dプリンタから自動で作られるわけではありません。こと、元々の家の状態やクセを理解した上で行うリノベーションは新築以上に「人」が重要になります。
そんな作り手を全面に出したクラフトマンシップを感じさせる新しい広告なのでした。

ちなみに写真の左に写っているのは施主さんご家族で、ご主人は造園士さん。
元々サルキジーヌの建築士・大福匠さんと仕事で繋がりがあったそうで、設計を依頼。施工と家具制作は、ご主人と繋がりのあるAg-工務店の渡部栄次さん、SATO WOOD WORKSの佐藤さんに依頼。
さらにご主人も施工に参加…という、建築関係の仲間が集まって共につくりあげるというリノベーションだったそうです。
↑サルキジーヌの大福匠さん(左)、Ag-工務店の渡部栄次さん


中古住宅を購入し、和室中心だった家の1階を骨組みだけ残しリノベーション。断熱改修をして暖かく快適な空間をつくり出しました。
内装のデザインはラフでワイルドな仕上げ。むき出しの構造用合板や、ブロック状の木っ端を組み合わせた壁、壁を抜いた場所は耐震上必要な筋交いが現しになっています。





建具もベニヤを組み合わせたオリジナル。


ちなみにリノベーション前の写真がこちらです。


こちらも古き良き味わいを感じさせる空間ですが、今回のリノベーションでは、建物の構造を生かしながら、ご家族が求める暮らし方に合った空間に刷新しています。
しかし、神経質になってつくるのではなく、つくることを楽しんでいる様子が伝わってくる、ほっこり系のリノベーションなのでした。

ちなみに設計を手掛けたサルキジーヌは2017年秋に立ち上がったばかりの建築デザインユニット。まだホームページができていないようですが、事務所は新潟市秋葉区新町3丁目12-25にあります。
「家・店・ものづくり」を掲げるサルキジーヌ。鋭い方はもうお気づきかもしれませんが、名前の由来は「猿・雉・犬」。そう、桃太郎のお供をして成功を勝ち取る動物たちですね。
マークも猿・雉・犬が表現されています。



新しい考え方の「家・店・ものづくり」がサルキジーヌから生まれてきそうな予感がします。
また、今回のリノベーションのように、フットワークの軽い小規模なチーム同士がコラボレーションし、独自性の高い仕事を成し遂げるというのが見えやすい時代になっています。これからの活動に注目ですね!

取材協力:
サルキジーヌ、株式会社Ag-工務店、SATO WOOD WORKS

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