新潟市江南区亀田四ツ興野に、シンプルでかわいい三角屋根の鍼灸接骨院が登場!

こんにちは、編集部の鈴木です。

またしても少し前の話になりますが、昨年12月17日(日)に開催されていた見学会のレポートです。
場所は新潟市江南区亀田四ツ興野。
こんなかわいらしいシンプルな三角屋根の建物ができました。
実はこちら、住宅ではなく鍼灸接骨院の建物なんです。
元々この建物のはす向かいにて営業をされていた「さとう鍼灸接骨院」さんですが、非常に人気が高く、よく行列ができていたのだそうです。
建物が手狭になり、この度より広い建物を新築することになったのだとか。

ちなみにこの建物の設計は加藤淳 一級建築士事務所(新潟市中央区関屋)、施工は文京田中建設株式会社(新潟市中央区関南町)。
↑加藤淳 一級建築士事務所の加藤淳さん(左)、文京田中建設株式会社の田中俊朗さん。

住宅を中心に設計を行っている加藤さんと、住宅の新築・リフォームを中心に施工を行っている田中さん。それぞれの専門分野に集中しながら、タッグを組んでプロジェクト単位で仕事を共にされています。

ちなみに、住宅とクリニックでは全く違う考え方で作るものなのでしょうか?とお二人に質問すると、お二人とも、基本的には変わりませんとのご回答。
住宅もクリニックも大切なのは居心地のよさや、快適に動ける動線。
しっかり考えられた設計と施工で目指すものは同じということですね。

では、いつものように写真と共に紹介していきましょう。
今回もディテールの写真が中心ですので、加藤淳 一級建築士事務所のブログ文京田中建設のHPも合わせてご覧ください。

まず外観ですが、切り妻屋根のシンプルなデザインで、道路側は板張りになっています。

コーナーを切り欠いたような部分がポーチになっていますが、雨の日も楽々出入りできます。車椅子用のスロープ付きです。
入り口にはマリンランプが。
ドアを開けて中に入ると明るい待合室が広がっています。南側の窓から光が入りこみます。

ベンチはライトグリーンでリラックスできる色合い。

壁には木の背もたれが付いているので、楽に過ごせます。

ちなみにこの待合室の明るさの秘密はこちら。
一部吹き抜けになっており、高窓からたっぷりと光が注ぐ設計になっています。
この窓と吹き抜けは、暗くなりがちな建物中央部にしっかりと光を届ける役割を担っています。
実は加藤さんが手掛ける住宅においてもよく使われるのがこの「高窓」。
特に住宅においては、ただ大きく窓を取って明るくするのではなく、むしろ窓の大きさを絞り込むことで、光の通り道を分かるようにしているような印象を受けます。
結果的に影の部分もデザインされ、その光の強弱によって空間に表情が与えられます。

ちなみにこの高窓は2階から見るとこのように見えます。(2階はスタッフルームなので、一般の方は入れません)
1階の待合室の奥は施術室。
中は柱のない大空間が広がっています。
竣工直後でまだベッドや医療機器が入っていないので、仕切りのカーテンがずらずらと並ぶ景色が広がっていました。

生まれ変わった、さとう鍼灸接骨院。
肩や腰、膝などを痛めている方は、心地いい空間も楽しみながら治療を受けてみてはいかがでしょうか?

 取材協力:加藤淳 一級建築士事務所文京田中建設株式会社さとう鍼灸接骨院

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